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血管性認知症

アルツハイマー型認知症に次いで発症率の高い、血管性認知症の原因と予防法についての情報をご紹介しています。

血管性認知症とは

血管性認知症とは、脳梗塞・脳出血などをキッカケに発症する認知症。脳の血管が詰まったり出血が起きた場所によって、現れる症状が異なります。血管性認知症は女性よりも男性に多く、有病率は女性の約2倍。高齢者だけでなく若い世代にも見られる症状で、その場合は高次脳機能障害と呼ばれることもあります。

ちなみに高次脳機能障害は回復するケースも見られますが、血管性認知症の場合は進行性のため、回復するケースはほとんどありません。

血管性認知症の原因

血管性認知症とは、脳血管に起きる何らかのトラブルが原因で発症する病気。その原因となるトラブルには、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳血管が破れる「脳出血」、脳を覆うくも膜の下で出血が起こる「くも膜下出血」などがあります。

とくに割合が多いのは脳梗塞で、血管性認知症の7~8割を占めています。脳血管のトラブルは動脈硬化が主な原因と言われているため、それを誘引する生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症)には注意が必要です。

血管性認知症の初期症状

血管性認知症では、脳梗塞・脳出血といった脳血管障害の治療後に以下のような症状が現れます。ただし、血管性認知症では脳が損傷を受けた部位によって症状が違ってくるため、これらの症状が必ず現れるとは限りません。

失行

失行とは、運動機能は正常なのに日常の動作が突然できなくなること。たとえば「箸を使えなくなる」「服をうまく着られない」「うがいができない」といった症状です。

失認

失認とは、目・耳・皮膚といった感覚器は正常なのに、周りの状況を把握できなくなること。情報をうまく認識できなくなるため、「いつも通っている道が分からない」「机の上のペンが何なのか分からない」といった症状が見られます。

失語

失語とは、話す・聞く・読む・書くといった言語機能が低下すること。「言葉を思い出せない」「言っていることが理解できない」「文字を書くことができない」といった症状が見られます。

どのような予防手段が考えられるか

原因となる脳血管障害に深く関与しているのは、生活習慣病であると言われています。なかでも糖尿病・高血圧・脂質異常症は動脈硬化を進行させる要因であるため、まずこれらの因子をコントロールすることが重要です。

予防の基本となるのは、バランスの取れた食事と適度な運動。過度のストレスを溜め込んだり、飲酒・喫煙はできるだけ控えるべきでしょう。血管性認知症には遺伝的要素が少ないため、日々の生活を見直すだけでも十分に予防が可能です。これらの対策は、早く取り組めば取り組むほど効果がアップすると言われています。

血管性認知症の予防に取り入れたい成分

ヘリセノン(ヤマブシタケ)

キノコの一種であるヤマブシタケに含まれるヘリセノンは、認知症の予防・改善への効果が期待されている成分です。ホクト株式会社と東北大学の研究では、ヘリセノンには血小板の凝集を抑制する作用があることが分かっており、血流の改善に効果があるとのこと。血栓の生成を防いでくれるため、脳梗塞などの血管性障害予防に期待が持てます。
参考元:教えて!認知症(http://www.ninchisho.jp/yamabushitake/08.html)

オリーブオイル

オリーブオイルにはオレイン酸という不飽和脂肪酸が含まれており、これには血液中の中性脂肪やコレステロールをコントロールする効果が認められています。つまり、動脈硬化や血栓の予防効果が期待できるというわけです。
参照元:あなぶきの介護(https://www.a-living.jp/contents/1543/)

ビタミンE→ナッツ類

ビタミンEの成分には4種類ずつのトコフェロールとトコトリエノールがあり、その中でも抗酸化力が強いδ型のトコトリエノールはスーパービタミンEと呼ばれています。このスーパービタミンEには血中コレステロールの濃度抑制、血小板凝集の抑制といった働きがあり、動脈硬化の危険因子を抑える効果が期待できます。
参照元:株式会社シクロケムバイオ(http://www.cyclochem.com/cyclochembio/watch/watch_001_05.html)

記事の監修医 豊田早苗 医師
(とよだクリニック認知症予防センター長)

豊田医師

生活習慣に起因する部分が大きい

血管性認知症は、アルツハイマー型とは違い、脳梗塞や脳出血といった脳の細胞がダメージを受けるような病気が前提にあって起こる認知症です。つまり、脳出血や脳梗塞を起こさなければ、脳血管性認知症になることはありません。
しかも、脳梗塞や脳出血は、生活習慣病との関連性が強く、食事や運動習慣、アルコールやタバコなど日々の生活習慣を改善することで、発症リスクを下げることが可能です。
脳血管性認知症は、他の認知症と違い、生活習慣に起因する部分が大きいため、自分次第で、いくらでも防ぐことができます。ぜひ、生活を見直して、生活習慣病を予防、改善し、脳血管性認知症にならないようにしましょう!

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