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認知症とカフェインの関係は?

集中力が高まる、眠気が覚めるなど様々な効果があるカフェインですが、認知症予防効果が期待されていることをご存知でしょうか。ここでは、カフェインが認知症にどのような影響を与えるのか、カフェインとはそもそもどのような成分なのかなど、詳しく解説していきます。

(※この記事は医師監修の記事ではありません。)

カフェインと認知症の関係

認知症は、アミロイドβタンパク質が蓄積することで脳神経細胞が死滅し、発症すると言われています。脳神経細胞を守ることで認知症予防に効果が期待されるNMNAT2という酵素があるのですが、このNMNAT2を増やす働きがある化合物の1つがカフェインであることが分かったのです。

カフェインは、記憶を司どる海馬の神経細胞の成長と保護を行うBDNFを増やし、脳の炎症を抑えることでアルツハイマー型認知症を予防する可能性が期待されています。

さらに、カフェインは小さな差異を区別する能力である脳のパターン分離を促し、記憶力を増進する可能性があります。カフェインを多くとるほど認知機能低下リスクが低かったというデータもあります。

認知症の治療におけるカフェインの可能性は、今後も引き続き研究されていくでしょう。

カフェインとは

特徴

カフェインは、コーヒー豆やお茶の葉などに含まれている天然成分で、アルカロイド呼ばれる化合物の仲間です。作用時間は個人差が大きく、体質や分解酵素の働きによりおよそ3~6時間と幅があります。

習慣的に多く摂取していると以下のような離脱症状が起こることがあるため、摂り過ぎには注意が必要です。

効果

覚醒作用

脳内のアデノシン受容体の結合を阻害する働きがあるため、疲労を感じにくくなり、眠気や集中力、注意力の低下を防ぎます。

血管拡張作用

カフェインは心筋に直接作用することによって収縮増加、拍出量増加を起こし、末梢血管を拡張します。ただし、脳の血管は収縮する方に作用します。

運動能力向上

カフェインがアドレナリンを増やすなど興奮状態を作ることで、疲労を感じにくくなります。また、老廃物の排泄や筋肉の動きが活発になり新陳代謝が向上します。特に持久力を高めると運動に効果的だとされています。

また、カフェインにより交感神経が刺激されることで体脂肪の燃焼が促進する効果もあります。

胃酸分泌促進作用

脳の迷走神経を刺激して胃酸の分泌を促す効果もあり、消化を助けます。ただし、空腹時にコーヒーを飲むと胃が荒れたり胸やけを起こしたりする恐れがあります。

利尿作用

腎臓の血流が増加することによる利尿作用があります。水分補給には適さないので、脱水にならないよう注意しなければいけません。

カフェインが豊富な食材

食品名 含有量(㎎/100g)
レギュラーコーヒー 69.9g
缶コーヒー(ブラック) 53.0g
カフェオレ 44.3g
紅茶 28.1g
玉露 99.0g
煎茶 52.2g
番茶 10.0g
ほうじ茶 15.1g
ウーロン茶 25.6g
ミルクココア 8.8g
エナジードリンク 72.2g
ミルクチョコレート 50.8g

カフェインを効率良く摂取する方法や注意点

カフェインは身近な飲料に多く含まれているため、比較的摂取するのは簡単です。しかし、カフェインは過剰に摂りすぎると以下の症状が出る恐れがあります。

このことから、カフェインは1日の摂取目安量が定められています。

摂取目安量
健康な成人 400㎎/日
妊婦・授乳中の女性 200~300㎎/日
子ども 2.5㎎/kg体重

健康な成人の摂取目安量400㎎/日は、コーヒーのマグカップ3~4杯程度になります。

妊婦の場合は、カフェインを摂取することで血管が収縮し胎児への栄養や酸素が減少するリスクがあるため、健康な成人よりもカフェインの摂取目安量が少なくなっています。

摂取目安量をしっかりと把握し、カフェインを摂りすぎないように気を付けましょう。

まとめ

カフェインが持つ、脳の炎症を抑える、脳のパターン分離を促す、認知機能を改善するなどの機能が、アルツハイマー型認知症を予防することが分かってきました。他にも、覚醒効果や集中力を高める、運動能力を高めるなど様々な効果が期待できます。

カフェインはコーヒーやお茶に多く含まれており、普段から意識して摂取しやすい成分だと言えます。ただし、カフェインは過剰摂取による吐気、めまいなどの症状や、中断症状として頭痛や疲労感などの症状が出ることもあります。1日の摂取目安量を把握し、上手に普段の生活にカフェインを取り入れるようにしたいですね。

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