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ワイン

ワインとは、主にブドウを原料とした醸造酒。欧米で広く愛されてきたアルコール飲料ですが、現在では国産ワインなどもあり、さまざまな種類のワインを楽しむことができます。ここでは、そんなワインに含まれる成分と認知症との関連性についてまとめました。

ワインに含まれる認知症予防によい成分

認知症予防によいとされる「地中海食」「マインド食」では、適量のワインを飲むことを推奨しています。ワインと認知症予防の関連性については、このような研究があります。

これは2016~2017年にかけて行われた、大阪大学の樺山舞助教授の研究です。研究で対象となったのは、東京と兵庫の76歳前後・86歳前後の高齢者1,217人。この被験者の飲酒習慣と認知機能を調べたところ、ワインを飲んでいる67人の被験者の認知機能が有意に高かったことが分かっています。
参考元:朝日新聞デジタル(https://www.asahi.com/articles/ASM645QN9M64ULBJ012.html)

レスベラトロール

レスベラトロールは、主に赤ワインに含まれるポリフェノールの一種。このレスベラトロールは血管拡張物質である一酸化窒素を増加させ、血管を広げて流れをよくする働きがあります。血行がよくなると血栓などが詰まりにくくなるほか、脳や体に溜まった老廃物の除去・排出もスムーズになると考えられます。

ミリセチン

ミリセチンとは、果物・野菜・お茶・ワインなどに含まれる天然フラボノールの一種。強い抗酸化作用を持つ物質で、動脈硬化などの原因となる活性酸素を除去する働きがあると言われています。また、血中の悪玉コレステロール値を和らげるという研究結果もあるそうです。

マグネシウム

ミネラルのひとつであるマグネシウムは、300種類以上の酵素の働きを助ける補酵素。マグネシウムには動脈を拡張する働きがあり、血圧を下げて高血圧を予防する効果があるとされています。また、慢性的なマグネシウムに陥ると、糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病のリスクが高まると言われています。

カリウム

ミネラルの一種であるカリウムは、とくに赤ワインに多く含まれています。カリウムは利尿作用が高く、体内の老廃物や塩分を体外へ排出する効果があると言われています。体内の塩分が排出されると血圧が下がるため、認知症の原因となる高血圧を予防する効果が期待できます。

ワインはどれくらい摂取すべき?

地中海食やマインド食において、ワインは積極的に摂取したい食品のひとつです。しかし、毎日たくさん飲めばいいというものではありません。厚生労働省では、1日あたりの純アルコール摂取量が約20gの場合が、もっとも死亡率が低いとしています。ワイン1杯(120mlほど)の純アルコールは12gなので、グラスに約1杯半程度が適量と言えるでしょう。
参考元:厚生労働省e-ヘルスネット(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html)

ワインにはさまざまな種類がありますが、ポリフェノールはブドウの皮や種に多く含まれています。そのため、果汁のみを使って作られる白ワインよりも、皮も使用する赤ワインのほうがおすすめ。ちなみにワインは他の醸造酒に比べると糖質が少ないため、生活習慣病に対しては比較的安心して楽しむことができます。

しかし、体によいといってもワインもアルコール飲料ですから、休肝日を設けることを忘れないようにしましょう。休肝日は1週間に2日ほど設けるとよいとされていますが、5日飲んで2日休むというよりは、2~3日飲んだら1日休むというサイクルを習慣づけたほうがベターです。

記事の監修医 豊田早苗 医師
(とよだクリニック認知症予防センター長)

豊田医師

あくまでも適量、がポイント

ワイン特に赤ワインに含まれているレスベラトロールは、外部からの刺激を伝達する酵素を活性化させ、脳における神経伝達を活発にさせる働きがあると言われて、認知症予防効果が期待されている食品の1つです。
ですが、飲みすぎは禁物です。なぜなら、ワインを全く飲まない人、少量飲む人(1~2杯)、たくさん飲む人を比較すると、少量飲む人が最も認知症の発症リスクが少ないことが分かっています。つまり、沢山飲んでも、認知症予防効果は出ず、適量飲むのが良いということです。
レスベラトロールは、アルコールと一緒に摂取することで吸収率があがるため、赤ワインを毎日飲むことは認知症予防に効果的ですが、あくまでも適量、飲みすぎないように注意してくださいね。

【きのこのホクト提供】
ワインときのこを使用したレシピ

ブナピーと鶏肉の赤ワイン煮

料理時間の目安:25分

レシピ写真

うま味を贅沢に閉じ込めた、大人の赤ワイン煮

たくさんの具材を赤ワインで煮込む、ちょっと贅沢な大人の味わいが楽しめる一品です。ワインの他にビタミンBが豊富なきのこ、こちらも認知症の予防に良いといわれる鶏肉が一度に食べられます。

材料(4人分)
  • ブナピー:200g
  • 鶏もも肉:2枚
  • ブロッコリー:小1株
  • 玉ねぎ:50g
  • ベーコン:2枚
  • バター:大さじ1
  • 小麦粉:大さじ1
  • 【A】赤ワイン:200ml
  • 【A】固形コンソメ:1個
  • 【A】水:200ml
  • 【A】塩・こしょう:適量
作り方 (4人分)
  1. ブナピーは石づきを切り、小房に分ける。鶏もも肉は一口大に切り、ブロッコリーは小房に分ける。玉ねぎとベーコンはみじん切りにする。
  2. 鍋にバターを熱し、鶏肉を両面こんがり焼いて取り出す。
  3. 同じ鍋で玉ねぎとベーコンを炒め、玉ねぎはあめ色になったら小麦粉を振り入れて更に炒め、鶏肉をもどし入れ、ブロッコリー、【A】を加え、フタをして弱火で煮る。
  4. 汁にとろみがでたら、ブナピーを加え火が通るまで煮る。
ポイントメモ

それぞれの食材をこんがり焼いて

ワインの味わいをより深めるために、各食材をこんがりと焼き、香ばしさを加えるようにしましょう。鶏肉は皮の面から焼くことで、うま味が凝縮されます。

霜降りひらたけと牛肉の赤ワイン煮

料理時間の目安: 20分

レシピ写真

きのこと野菜、牛肉のうま味たっぷり

きのこのうま味をしっかりと味わえるので、食塩の量を控えられるレシピ。きのこのグアニル酸とグルタミン酸に野菜や牛肉のうま味をプラスすることで、さらにコクの深い味わいが楽しめるでしょう。

材料(2人分)
  • 霜降りひらたけ:1パック
  • 牛肉(カレー・シチュー用):140g
  • 玉ねぎ:1/2個(100g)
  • にんじん:30g
  • オリーブオイル:大さじ1/2
  • 水:300ml
  • ビーフシチュールー:2かけ(60g)
  • 赤ワイン:大さじ2
作り方 (2人分)
  1. 霜降りひらたけは食べやすくほぐしておく。
  2. 玉ねぎは薄切りにする。にんじんは乱切りにする。
  3. 鍋にオリーブオイルをあたため、2と牛肉を炒めて赤ワインを振りかける。
  4. 1のひらたけと水を入れて、煮立ったらアクをとる。
  5. シチュールーを加えて溶いたら、牛肉に火が通るまで煮込んでできあがり。
ポイントメモ

シンプルな味付けがポイントです

たくさんのうま味が詰まったレシピなので、シンプルな味付けに仕上げるのがコツ。きのこには、三大うま味成分のうちのふたつ(グルタミン酸・グアニル酸)が含まれているので、一見シンプルすぎる味付けに見えますが、大満足できるはずです。

簡単フレンチ〜きのことチキンの赤ワイン煮〜

料理時間の目安: 20分

レシピ写真

フレンチの味を家庭で楽しむ

気軽にフレンチの味を楽しめるレシピ。時間もかからない上に、味付けは塩とこしょうだけ。これは、煮込むことできのこの旨み成分であるグアニル酸とチキンのうま味成分であるイノシン酸を引き出せるためです。

材料(4人分)
  • エリンギ:100g
  • ブナピー:100g
  • かぼちゃ:200g
  • 鶏肉(骨付き):400g
  • 玉ねぎ:200g
  • 人参:100g
  • 赤ワイン:100ml
  • 水:200ml
  • 塩:小さじ1.5強
  • こしょう:適宜
  • オリーブオイル:大さじ2
作り方 (4人分)
  1. 骨付き肉は関節の部分で切り分け、塩こしょうをしてからオリーブオイルでこんがり両面焼く。
  2. ブナピーは石づきを切り落として子房に分ける。エリンギは縦半分に切り、肉と一緒にこんがり焼く。
  3. 2に赤ワインを入れ、ひと煮立ちさせる。
  4. 玉ねぎ、にんじん、かぼちゃは1cm角に切り、水(半量の100ml)とともに入れてひと煮立ちさせ、フタをして蒸し煮にする。
  5. 沸騰後、残りの水を入れてやわらかくなるまで煮込む。
  6. 塩こしょうで味を調えたらできあがり。
ポイントメモ

もも肉やむね肉を使ってもOK

今回紹介しているレシピでは骨つき肉を使用していますが、これはむね肉やもも肉を使っても大丈夫。使いやすい材料を使ってもしっかりと美味しく仕上がりますよ。

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