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認知症予防とホスファチジルセリンの関係とは?

約60兆個あると言われる人間の細胞膜に存在する「ホスファチジルセリン」。脳細胞に多くあることから、認知症の原因究明や治療法を確立できるのではないかと、さまざまな機関で研究が進められています。

ここでは、ホスファチジルセリンの特徴や脳内での役割、認知症予防に対する可能性について調査しました。

認知症予防に効果アリ?ホスファチジルセリンとは

ホスファチジルセリン(PS)は、「リン脂質」という分子内にリン酸を含む脂質の一種です。とくに脳や神経組織に多く存在していて、脳の情報伝達において重要な役割を持っています。

人間の脳はリン脂質の約10~20%がホスファチジルセリンでできており、いわば「脳の栄養素」とも言える存在です。

ホスファチジルセリンは体内で合成されますが、食事からも摂取することができます。

脳機能改善やセロトニンなどの神経伝達物質の分泌、記憶、老化の 抑制、空間知覚能力、ホルモンバランスにも関わりがあります。

細胞膜を柔らかくし血流を改善させる

ホスファチジルセリンは血管壁や赤血球の細胞膜を柔らかくし、脳の血流を改善する働きがあります。それにともない、古かったり傷ついたりしている脳細胞が、新しい細胞へと生まれ変わりやすくなります。

また、脳の血流が良くなることで、結果として認知症の予防につながるのではないかとも考えられているのです。

神経細胞が活発になる

アルツハイマー型認知症は、脳のたんぱく質の変性・萎縮が原因で引き起こされる疾患です。ホスファチジルセリンは脳の神経細胞を活発にし、脳の「海馬」と呼ばれる新しい記憶を保持する部分の機能を維持することが分かっています。

また、脳の情報を伝達するシナプスの働きをサポートすることから、ホスファチジルセリンが脳内に十分にあると、認知症を防ぐ可能性があると考えられています。

ホスファチジルセリンの認知症に対する効果

ホスファチジルセリンは、脳の細胞膜に多く存在することから、脳機能に何らかの効果をもたらすと示唆されており、これまでにさまざまな研究や臨床試験が行われてきました。

ここからは、ホスファチジルセリンの認知症に対する効果の可能性についてまとめています。

記憶力を保持する

ホスファチジルセリンは食事なら大豆や肉などから摂取が可能です。しかし、食事から摂取したホスファチジルセリンはそのままの状態だと、血液にある有害物質が脳へと届かないようにしている機構「血液脳関門」を通ることができません。そのため、一度分解されてから脳内に入り、後に再合成が行なわれます。

このとき、アセチルコリンやドーパミン、セロトニンなどの脳の神経伝達物質を活発にする神経伝達物質が生み出され、分泌量が増えることが分かっています。それによって脳内の情報伝達システムが全体的に高まり、記憶力の保持につながるのではないか、と考えられています。

脳の神経細胞死を防ぐ

ホスファチジルセリンには、脂質の酸化を抑える働きがあるとされています。

酸化とは、体内の酸素が活性酸素の作用によりサビついてしまうことです。

体のなかでもとくに脳はエネルギーや酸素の消費量が多く、大量の活性酸素が絶えず発生していると考えられます。そこに加齢やストレスなどの要因が加わり活性酸素が増えすぎてしまうと、脳梗塞や脳出血などの疾患が起こるリスクが高くなるのです。

脳梗塞や脳出血などの脳疾患は、血管型認知症になる原因のひとつとされています。

ホスファチジルセリンは脳の脂質の酸化を抑制し活性酸素の発生も抑えることによって、脳の神経細胞がダメージを受けるのを抑えてくれると言われています。

参照元:わかさの秘密「ホスファチジルセリン」(https://himitsu.wakasa.jp/contents/phosphatidylserine/)

認知症への臨床試験などのデータ

言葉の記憶力機能が改善

記憶力が低下した健康な中高齢者73名に対し、大豆由来のホスファチジルセリンを摂取させ、もう一方にはよく似た偽薬(プラセボ)を6ヶ月間の長期にわたって摂取してもらいました。

その後、記憶や認知に関する機能改善作用があるかを試験を行い調べたところ、ホスファチジルセリンを摂取した人には言葉を思い出す力(記憶力)の機能の改善が示されました。

記憶力の試験スコアが上昇

日油株式会社が行なった試験によると、36~60歳の社内モニター10名にホスファチジルセリンを含んだソフトカプセルを、一日一粒3ヶ月間飲んでもらい、その後、簡単な単語の記憶試験を行ったところ、どの年齢層においても点数が上がったことが確認されました。

また、記憶力のスコアは高齢であるほど向上しました。

これらの検証から、ホスファチジルセリンを摂取することで記憶力や認知機能の向上につながる可能性があると分かります。

参照元:株式会社ディーエイチシー「表示しようとする機能性に関する説明資料(研究レビュー)」(https://www.dhc.co.jp/category/detail/2350/2350_E300_youshiki5.pdf)
日油株式会社「もっと知りたい!!ホスファチジルセリン(PS)について」(https://www.nof.co.jp/business/food/special/ps/con04.html)

含まれている成分/理想的な摂取量

ホスファチジルセリンの摂取量は、厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」では明確な量は定められていません。

現時点では臨床上の副作用の報告はなく、安全性が確認されていますので、サプリメントの1日の摂取量を目安に摂れば問題はないでしょう。

ただし、サプリメントや健康食品として市販されるホスファチジルセリンには、大豆由来の製品が多くあります。アレルギーをお持ちの方は原材料をよく確認し、飲む前に医師に相談してから摂取するようにしてください。

参照元:わかさの秘密「ホスファチジルセリン」(https://himitsu.wakasa.jp/contents/phosphatidylserine/)

ホスファチジルセリンの認知症以外の可能性

継続的にホスファチジルセリンを摂取することで、心身がストレスを受けると分泌の増えるストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が減り、運動ストレスを緩和する可能性が示唆されています。

実際に若年層に対し、1ヶ月の間ホスファチジルセリンを毎日摂取してもらったところ、コルチゾールの分泌が緩和されて、過度のストレスにさらされたケースでも気分が向上したという報告があるのです。このようにホスファチジルセリンには、認知症の予防だけではなく、ストレス緩和効果のある可能性にも期待が寄せられています。

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