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認知症予防とクルクミンの関係とは?

ウコンなどに含まれる黄色の色素成分「クルクミン」。肝臓に良いというイメージで知られていますが、最近では認知症予防にも効果があるのではないかとして注目されています。

ここでは、クルクミンの基礎知識や機能について、認知症研究のデータをもとに解説しています。

認知症予防に効果アリ?クルクミンとは

クルクミンは、クルクミノイドという成分に分類されるポリフェノールです。

ショウガ科に属する植物「ウコン」の根の部分から抽出した黄色い色素で、カレーに入っているスパイス「ターメリック」も同じウコンから作られています。

クルクミンには、健康に良い機能が複数あるとされています。

その中でも有名なのが肝機能を向上させる機能です。お酒を飲む前や二日酔いを改善するために、クルクミンが配合されたサプリアセトアルデヒドメントを飲んだ経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

クルクミンは、悪酔いなどの原因となる肝臓内の「アセトアルデヒド」の代謝を助けるとされています。

また、クルクミンにはコレステロール値を低下させる、脳機能を活性化させるなどの可能性も示唆されています。これらの機能が認知症予防に役立つのではないか、として研究がすすめられています。

ポリフェノールの効果

クルクミンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールには抗炎症作用があると言われているため、脳に炎症が起こるのを防ぐことで認知症を予防するのではないかと考えられています。

また、動脈硬化が進行して脳血管障害が起きてしまうと、認知症になるリスクが高くなってしまいます。そこで、ポリフェノールの血管を保護する作用が、結果として認知症を予防できると考えられています。

タンパク質の蓄積を抑制

クルクミンには、アルツハイマー病や認知症の原因とされる、異常なたんぱく質「アミロイドβ」の蓄積を抑制するという研究結果が報告されています。

この研究は、カレーなどのスパイスを多く摂取しているインドでは、アメリカに比べて70~80歳代のアルツハイマー病の発症頻度が低いという結果からきているもので、ターメリック(クルクミン)を用いた実証実験も行われています。

参照元:わかさ生活「クルクミン」(https://himitsu.wakasa.jp/contents/curcumin/)
ハウス食品「認知症と食生活の関係を探る」(https://housefoods.jp/data/curryhouse/know/health/pdf/8th_nl.pdf)

クルクミンの認知症に対する効果

クルクミンの摂取が認知症予防につながるのは、アミロイドβの異常凝集や蓄積を防ぐことによるものと考えられています。

アミロイドβの蓄積を抑制する

認知症になると、たんぱく質の分解酵素がうまく働かなくなります。とくにたんぱく質の「アミロイドβ」が蓄積すると、脳細胞にとって悪い影響を及ぼすのです。

このアミロイドβの蓄積をブロックすることによって、効果的に認知症の予防や治療が可能となるとされています。実際に、現在開発中の認知症・アルツハイマー病の治療薬の多くがアミロイドβをターゲットにしたものです。

認知症への臨床試験などのデータ

注意力や記憶力が改善した

小林製薬が行った臨床試験では、クルクミンの摂取によって高齢者の認知機能の維持に効果があることが確認されました。

60~85歳の中高年者を2グループに分け、クルクミンを摂取した人とクルクミンによく似たちがう成分(プラセボ)を摂取した人で比べたところ、クルクミンを摂取した人のほうが、集中的注意力や記憶力が高いことが分かったのです。

クルクミンが配合されたサプリメントは「認知機能を維持する」として認められており、機能性表示食品としても市販されています。

参照元:小林製薬「クルクミン配合の建脳ヘルプとは」(https://www.kobayashi.co.jp/brand/kennohelp/about/)

認知症の原因物質の分解・抑制を確認

クルクミンが本当に認知症発症の原因となる「アミロイドβ」を分解するかを確認する実験では、クルクミンを加えた試験管内のアミロイドβは、たんぱく質の凝集や線維化が大幅に抑えられる結果となりました。

また、クルクミンのたんぱく質の抑制効果は、クルクミンの濃度が濃いほど顕著に認められました。さらに、すでに線維化されてしまったたんぱく質に対しても作用し、分解することが明らかになったのです。

このことから、クルクミンを摂取することによって、認知症の原因となるたんぱく質の蓄積を抑制し、結果として認知症予防につながることが考えられます。

ハウス食品「認知症と食生活の関係を探る」(https://housefoods.jp/data/curryhouse/know/health/pdf/8th_nl.pdf)

含まれている成分/理想的な摂取量

クルクミンはウコン由来の天然成分であり、古くからたくあんなど、食品の着色料としても使われているため、通常の食生活に取り入れて健康に影響を及ぼすことはありません。

FAO/WHO食品添加物専門家会議(JECFA)が定めた1日の許容摂取量は、健康な成人で体重1kgあたり3mg、体重50kgの人の場合だと150mgです。

許容量以下であれば、サプリメントによる摂取もとくに問題ないと考えて良いでしょう。

ただし、過剰に摂取したり長期間摂取したりすると「消化管障害」を起こすことがあるため注意が必要です。

とくにクルクミンは肝臓や胆のうに働きかけるため、肝機能や胆のうに疾患を持つ方は必ず主治医に相談しましょう。

胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症の方も摂取は避けたほうが良いとされています。

また、C型慢性肝炎やB型慢性肝炎、2型糖尿病など、基礎疾患を持つ人に、ウコンと関連している可能性がある肝障害が起きた事例が報告されています。

持病の薬との組み合わせによっても体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、日常的に医薬品を飲まれている方は十分に注意してください。

基礎疾患を持つ方や体調不良の方、薬を服用している方は自己判断せず必ず医師に相談し、許可が得られた上で摂るようにしましょう。

参照元:日本医師会「ウコンについて」(https://www.med.or.jp/people/knkshoku/ukon.html)

クルクミンの認知症以外の可能性

クルクミンなどのポリフェノールには抗酸化作用があり、美肌に対する効果も期待できます。

抗酸化作用によって体内の活性酸素が抑えられることで、シミやくすみの原因となるメラニン色素の抑制につながるのです。また、活性酸素の抑制によってコラーゲンの弾力性の低下を防ぎ、若々しい肌の維持にも役立つ可能性があります。

ちなみに、インドでは、古くからクルクミンを含むウコンを化粧品として利用してきた歴史もあり、ヒンドゥー教の儀式では肌に塗る文化もあるほど生活に根付いています。

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