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認知症予防とカルノシンの関係とは?

いくつになってもスポーツを楽しめる、一瞬で駆け出す瞬発力や長時間の運動ができる持久力のある人を見ると、若々しさを感じますよね。

最近、若々しい身体を保つ成分として注目されているのがカルノシンです。そんなカルノシンを摂取することで、身体だけでなく脳の機能も若く保つことは可能なのでしょうか。

ここでは、カルノシンが認知症予防に効果があるのか、基礎知識や臨床データなどをもとに考察しています。

認知症予防に効果アリ?カルノシンとは

カルノシンとは、「β-アラニン」と「ヒスチジン」という2つの成分が結合した「ジペプチド(イミダゾールジペプチド)」というアミノ酸の一種です。

1900年に肉エキスから発見されたカルノシンは、馬や鳥、魚類、牛、豚などさまざまな動物の骨格筋に存在するもの。私たち人間の筋肉や脳でもつくられています。

激しい運動をすることが多い場所に多く存在しており、瞬発力や持久力にかかわりがある成分です。

とくに、渡り鳥やまぐろ、カツオの筋肉にはカルノシンが多く含まれています。まぐろやカツオが速いスピードで泳ぎ続ける、渡り鳥が不眠不休で飛び続けられるのは、カルノシンの働きによるものです。

運動にかかわるアミノ酸として知られるカルノシンですが、最近になって、認知症の予防にも効果があるのでは、と注目されるようになりました。

カルノシンの認知症に対する効果

近年ではふだん日常的に口にする食事によって脳の機能を改善し、認知機能の減退を予防しようとする研究に注目が集まっています。カルノシンが注目されるようになったのも、その取り組みのひとつです。カルノシンのヒトに対する検証実験では、認知機能に回復効果が見られました。

β-アラニンの濃度がカギ

これまでの研究によって、「β-アラニン」の濃度が高い人ほど、認知症やアルツハイマー型認知症になるリスクが低下することが明らかになっています。

カルノシンの主な成分は、β-アラニンやヒスチジンというアミノ酸です。

つまり、カルノシンを摂取することでβ-アラニンが取り込まれ、体内での濃度が高まり認知症の予防につながることが考えられます。

参照元:化学と生物「カルノシンの有する記憶機能改善効果とその分子基盤」(https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1203)

認知症への臨床試験などのデータ

記憶機能が大幅に減退したアルツハイマーモデルのマウスにカルノシンを与えると、記憶機能の減退が抑制されることが明らかになりました。

また、別の実験では、中高年者ボランティアに対し、カルノシンが含まれたものと見た目も味もそっくりのカルノシンではない「プラセボ」を使って効果の違いが検証されました。

検証の結果、カルノシンを摂取したグループには脳機能改善効果があらわれたのです。

また、全国平均とあまり変わりのない年齢・職業分布である福岡県久山町の住民を対象に行った、鶏のむね肉由来の試験食(カルノシン入り)とプラセボを使ったランダム化比較試験でも、カルノシンを多く摂取した人のほうが言語性記憶テストの成績が良いという結果になりました。

これらの試験や実験結果から、カルノシンを摂取すると脳の記憶機能が改善する、つまり認知症の予防を期待できることが分かります。

参照元:化学と生物「カルノシンの有する記憶機能改善効果とその分子基盤」(https://katosei.jsbba.or.jp/view_html.php?aid=1203)

含まれている成分/理想的な摂取量

カルノシンの別名である「イミダゾール」や「イミダゾールジペプチド」として、サプリメントが多く市販されています。

カルノシンはもともと鶏の胸肉などの食品に多く含まれる成分で、成分そのものが医薬品などとして出回っているわけではありません。

あくまで食品であり厳密な摂取量は定められていないため、理想的な摂取量を参考にするなら各社サプリメントの1日の摂取目安量をチェックすると良いでしょう。

一般的に販売されているサプリメントの、摂取目安量に含まれるカルノシン含有量は以下の通りです。

参照元:DHC(https://www.dhc.co.jp/goods/goodsdetail.jsp?gCode=32994)
日本予防医薬株式会社(https://imida.jp/purchase/capsule.html)
株式会社オーガランド(https://ogaland.com/view/category/im)

カルノシンの認知症以外の可能性

カルノシンは主に動物の筋肉の部分で作られているため、認知症以外の分野ではとくに運動に対する効果を得やすいことが分かっています。

カルノシンの認知症以外で得られる効果や可能性は以下の通りです。

運動能力を向上させる

食品からカルノシンを摂取すると、筋肉の中に蓄積して持久力や瞬発力などの運動パフォーマンスを向上させることが確認されています。

カルノシンは、とくに激しい運動をすることの多い場所に多く存在しており、数千キロも休まずに飛び続ける渡り鳥で言えば、翼の付け根部分にカルノシンが多く含まれています。

駆け出してから一瞬のうちにトップスピードを出せる競走馬も、脚の筋肉にカルノシンが多く存在しているのです。

瞬発力を必要とする陸上競技や球技、持久力を要するマラソンなどをする際に意識して摂取すると良いパフォーマンスを期待できるでしょう。

疲労を回復させる

カルノシンは、疲労を回復する効果があります。カルノシンは、アミノ酸が結合した「イミダゾールペプチド」という成分の一種です。

イミダゾールペプチドは筋肉の中で作り出されており、筋肉中の活性酸素を抑える働きによって疲労回復を促すことが分かっています。

仕事や家事など何かと忙しい毎日を送っている方でも、日常的に摂取することで、疲労感を軽減させられる可能性があります。

生活習慣病を予防する

老化の原因となる体のサビ(活性酸素)を抑える働きがあります。また、細胞を正常に再生させる効果があり、肝機能をはじめとした体のさまざまな機能を高めてくれもします。

意識的に摂取することで高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防できる可能性があるのです。

さらに、カルノシンは、体内の余分な糖分と結びついて体外に排出させる特性を持っています。そのため、カルノシンの継続的な摂取は、糖尿病の予防にもつながると言えるでしょう。

認知症予防効果で注目される「ヤマブシタケ」とは?

ヤマブシタケとは、認知症を防ぐ効果があるとされるヘリセノンという成分を含むキノコの一種。あの、ホクト株式会社が研究を進めている注目の食材です。その効果や研究結果などについてまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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