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βラクトリンと認知症予防

このページでは、βラクトリンに期待される認知症予防効果について紹介しています。どのような働きを持つ成分なのか、また認知症予防に関する試験などに関する情報もまとめました。

乳製品に含まれることで知られるβラクトリンは、現在サプリやさまざまな飲料、ヨーグルトなどに配合されているものも販売されているため、手軽に摂取することができますので、どのような働きを持つ成分なのか確認しておきましょう。

認知症予防に効果アリ?βラクトリンとは

βラクトリンとは、キリンホールディングスの脳科学研究において、協和キリン株式会社と小岩井乳業の連携により発見された乳由来の成分です。これは、乳製品を習慣的に摂取することが認知機能の維持に役立つ、という疫学調査に注目したことがきっかけで発見されたもの。カマンベールチーズをはじめとする乳製品に含まれるβラクトリンは、脳認知機能維持作用を持つと考えられています。さらに、キリンが持つ発酵技術により、βラクトリンを少量で手軽に摂取できる素材が見出されている点も注目したいポイントといえるでしょう。

参照:キリンホールディングス(https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2021/0302_01.html)

βラクトリンの認知症に対する効果

βラクトリンを摂取すると、脳内に移行して脳の神経細胞に働きかけます。このことにより、神経伝達物質である「ドーパミン」の量を増やすという働きを持っています。ドーパミンの量が増えると、記憶力に深く関係している前頭前野や海馬の動きが活性化。このような流れから、βラクトリンを摂取することによって記憶力の維持をサポートすることができると考えられています。

参照:キリンホールディングス(https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2021/0302_01.html)

認知症への臨床試験などのデータ

認知機能におけるβラクトリンの有効性の検証

認知機能に関してβラクトリンの有効性に関する検証について紹介します。

対象としたのは50〜75歳の健常中高齢者(114名)。この対象者をβラクトリン群またはプラセボ群に分けて12週間の摂取を実施。12週間の摂取前後の記憶機能や注意機能などといった認知機能に関して、神経心理テストを行うことで評価をしています。

この試験の結果、βラクトリン(1.6mg)を12週間摂取した場合には手がかり再生記憶機能(ウェクスラーメモリースケールの視覚性対連合学習試験で評価)と、選択的注意機能(標準注意検査法の抹消検出課題で評価)について、プラセボ群と比較すると優位に改善することが確認されています。

また、健常人を対象とした別の臨床試験によると、記憶を想起する機能を評価する言語流暢性試験や、選択的注意機能を評価するストループ試験について効果が見られています。

このことから、βラクトリンは、手がかりを基にして思い出すための記憶機能や集中することが必要な作業の精度に関わってくる注意機能を維持する点について働きかけていると考えられています。これらの認知機能は、背外側前頭前野の脳部位との関わりが非常に強いという点が特徴であることから、βラクトリンは前頭葉機能に作用することで、認知機能の改善に働きかけているのではないかと考えられています。

参照元:研究発表|認知機能を改善する乳由来βラクトリンの発見と機能性飲料の開発
(http://www.j-sda.or.jp/kenkyu/30taikai/pdf/03.pdf)

βラクトリン摂取による脳神経活動への影響

また、βラクトリンを摂取することによって、脳神経活動へどのように作用するのかといった検証も行われています。対象となったのは健常中高年者。64チャネルの脳波計を用いることによって、事象関連電位を測定しています。

その結果、βラクトリンの摂取群では、プラセボ群と比較すると前頭葉から頭頂葉にかけての領域の電極において、事象関連電位P300(聴覚提示課題中の集中力の指標とされる)の振幅が、優位に増大することが確認されています。

参照元:慶応技術大学|乳由来βラクトリンによる認知機能改善の脳神経基盤の一端を解明 -健常中高年を対象とした臨床試験で脳神経活動を測定-(https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/5/19/28-79406/)

含まれている成分/理想的な摂取量

具体的なβラクトリンの摂取量などに関するデータはありませんでしたが、現在はサプリメントや飲料、牛乳などβラクトリンが配合されているさまざまな商品が販売されています。

上記で紹介した臨床試験によると、12週間βラクトリンを摂取し続けた結果、記憶力(手がかりをもとに思い出す力)を維持することが認められています。このことからも、ある程度長期間摂取し続けることが必要であると考えられるでしょう。

参照元:KIRIN|βラクトリン(https://www.b-lactolin.jp/faq/)

βラクトリンの認知症以外の可能性

認知症予防以外に関して期待されているβラクトリンの働きについてご紹介します。

注意力の維持をサポート

βラクトリンは、注意力(集中しないといけない作業において、多くの情報の中から、大切なものごとを見落とさず、素早く正確に気付ける力)の維持をサポートする役割も持っているとされています。

参照元:KIRIN|βラクトリン(https://www.b-lactolin.jp)

認知症予防効果で注目される「ヤマブシタケ」とは?

ヤマブシタケとは、認知症を防ぐ効果があるとされるヘリセノンという成分を含むキノコの一種。あの、ホクト株式会社が研究を進めている注目の食材です。その効果や研究結果などについてまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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