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アラキドン酸と認知症予防

このページでは、必須脂肪酸のひとつである「アラキドン酸」について紹介していきます。どのような成分なのか、また認知症に関してどのような研究や試験が行われているのかといった点に加えて、1日あたりの摂取量や摂取にあたっての注意点についてまとめています。

認知症予防に効果アリ?アラキドン酸とは

アラキドン酸とは、ビタミンFと呼ばれている必須脂肪酸の一種です。主に、肉類や魚介類、レバー、母乳などに含まれていますが、植物からはほとんど摂取できない点が特徴です。また、リノール酸を摂取することによってその一部がアラキドン酸に代謝されます。

よく知られているのが、アラキドン酸は乳児の脳や体が発達するにあたって必要不可欠な成分である、という点。特に、1歳未満の乳児の場合には体内で合成する力が弱いことから、粉ミルクなどにアラキドン酸を添加したものも販売されています。

上記のほか、アラキドン酸は学習力や記憶力を向上する働きがあるとされている成分です。

アラキドン酸の認知症に対する効果

学習能力や記憶力、認知能力の向上に働きかける

アラキドン酸は必須脂肪酸のひとつであり、人の体にとってなくてはならない物質です。このアラキドン酸は、脳神経細胞をはじめとするすべての細胞における細胞膜を構成していることが知られています。

アラキドン酸の働きとしては、学習能力や記憶力、認知能力の向上に大きく働きかけること、さらに高齢者の認知応答力を改善させるといった働きもあると考えられています。

参照:食肉と健康に関する最新レポート|食肉摂取と脳の健康 -アラキドン酸は脳を育み、そして守る-
http://www.jmi.or.jp/common/download.php/Health&Meat’07.pdf?id=NjM3

認知症への臨床試験などのデータ

アルツハイマー病モデルマウスによる試験

アラキドン酸とドコサヘキサエン酸といった多価不飽和脂肪酸を摂取することによって、アルツハイマー病の発症を予防できるかどうかという試験に関する報告です。

ここで行われた試験の内容は、アルツハイマー病モデルマウスに対してアラキドン酸またはドコサヘキサエン酸を含んだ餌を摂取させたのちに認知機能試験を実施。その結果、多価不飽和脂肪酸を含まない餌を与えたマウスと比べて認知機能障害の発症を予防する効果が認められたと報告されています。これらの結果より、多価不飽和脂肪酸を摂取したマウスの脳内では、アミロイド前駆体タンパク質(APP)代謝の変化による、血漿中βアミロイド(Aβ) 42と血漿中Aβ40の比率の低下によって認知機能障害の軽減がなされている可能性が考えられています。

参照元:多価不飽和脂肪酸摂餌によるアルツハイマー病発症予防法開発に関する研究(https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21780139/21780139seika.pdf)

含まれている成分/理想的な摂取量

ここではアラキドン酸の摂取に関する情報をご紹介します。

1日あたりの摂取目安量について

アラキドン酸は、主に類や魚介類、レバー、卵白、アワビ、サザエなどに多く含まれています。

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸などが該当するn-6系脂肪酸の1日あたりの摂取目安量は、男性の場合は18〜29歳で11g、30〜64歳で10g、65〜74歳で9g、75歳以上は8gとなっています。また、女性の場合は18〜74歳で8g、75歳以上は7gとなっていますが、妊婦は9g、授乳中の方は10gが目安とされています。

参照元:厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586558.pdf)

過剰摂取に注意

いくら体に良い可能性があるものだとしても、摂取のしすぎは逆効果となる場合もあります。近年、現代の食生活ではn-6系脂肪酸の摂取が増えているとされています。n-6系脂肪酸は植物油や牛、豚などの脂肪に多く含まれる成分であり、いつの間にか多く摂取してしまっている、ということもあるかもしれません。

特に、リノール酸を過剰摂取することによって、代謝産物のアラキドン酸が増加しますが、このことによって炎症性の生理活性物質が増加してしまいアレルギー反応を悪化させることが懸念されています。以上のような理由より、n-6系脂肪酸の摂取が過剰にならないように心がけることが大切といえるでしょう。

参考:田中消化器クリニック(https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-070/)

アラキドン酸の認知症以外の可能性

アラキドン酸は認知症に関するもの以外にも、さまざまな働きが期待されています。ここでは、どのような働きが期待されているのか、という点についてご紹介していきます。

免疫機能を調整する可能性

アラキドン酸は、生体調整ホルモンの一種であるプロスタグランジンの前駆体であることが知られています。これは、細胞膜に含まれるアラキドン酸は、ホスフォリパーゼと呼ばれる酵素によって切り出しが行われ、シクロオキシゲナーゼという酵素によってプロスタグランジンに作り変えられるという流れとなります。

プロスタグランジンは、免疫機能を調整する働きを持っていると考えられています。

高血圧を予防する可能性

前述の通り、アラキドン酸はプロスタグランジンの材料となります。このことから、血圧をコントロールする働きが期待されています。ただし、n-6系脂肪酸を過剰摂取してしまった場合には、逆に高血圧を引き起こす可能性もあるとされていますので、過剰摂取には注意する必要があるといえるでしょう。

コレステロール値を下げる可能性

さらに、アラキドン酸はコレステロールを下げる働きもあると考えられています。ただし、この点に関しても過剰摂取には注意することが必要であります。

参照:わかさ生活(https://himitsu.wakasa.jp/contents/arachidonic-acid/)

認知症予防効果で注目される「ヤマブシタケ」とは?

ヤマブシタケとは、認知症を防ぐ効果があるとされるヘリセノンという成分を含むキノコの一種。あの、ホクト株式会社が研究を進めている注目の食材です。その効果や研究結果などについてまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

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